W受験生を抱えて落ち着かない日々を昨年から送っていたわが家、
ようやく二人とも進路が決まり、
下の息子は電車で通う高校生活が始まりました。
わたしも初の男子弁当作りを楽しんでおります。
(お弁当の様子は、こちらにも今後投稿しますが
日々のinstagramで更新しています。よかったらご覧くださいね!)
さて、お弁当初日。
帰宅した息子が
「お弁当美味しかった!
ありがとう」
などと言うので
「やっぱり高校弁当、楽しみにしてたのね」
とウキウキしてたら、保護者会にて担任の先生氏、
「ネタバレしちゃいますと。
『お弁当ありがとう、美味しかったよ』
と親にきちんと伝えようと指導しました!」
だそうで。
先生に言われたんかーい。
高校生にもなってそんなことを指導してもらえるのはありがたいやら、
素直に実行する息子に感心するやら。
人生においては人との関係が何よりも大切だから、
まずは身近な人との関係をよくしよう、きちんと言葉で伝えよう、
という教えらしいです。
小学生に伝えるような内容とも取れますが、理系の子が多い高校なので
理系好きを言い訳に、コミュニケーションを軽視しがちな子もいるのだろうな
と想像しています。
「どんな科学も技術も人との関係なしには存在価値がない」
を前提として指導してくれるようで、
これまで勝手に理系に抱いていた偏見がポロリと落ちました(これまですみません)。
それにしても、完全な文系脳のわたしには何を聞いてもびっくり面白い。
例えば
「私服ですが毛染めピアスは禁止。ジャージ登校もなるべく避けて。
目立つと大人とのトラブルが起こりやすいから
(学校はビジネス街飲み屋街の近くにあります)」
衣服の乱れは心の乱れ、なんて精神論でも単純な事勿れ主義でもどうやらなく
「大人の世界に巻き込まれると危険だから、
忙しい高校生活の間は目立たないように無難にやり過ごせ」
という現実的な指導なのですが、その根拠が
「白い紙がぺらっと一枚あったところで
人の視点はその紙の上のどこにも定まりませんが、
その白い紙の上に点がひとつ存在するだけでとたんに
人の目のメカニズムはその点を認識し意識を注いでしまいます」
なるほど、目立つことをそう説明するのか〜。
思わぬ勉強になりました。
ほかにも「どういう大人にするべく育てていくのか」のビジョンが明確で
やはり義務教育の中学とはだいぶ違う。
合理的な発言の数々に子育てセミナーを聞いたような気持ちに。
PTAや後援会には今年は絶対に関わらないぞと避けてしまいましたが、
こんな先生方とお話しする機会も増えるなら
役員もやればよかったと帰宅して後悔しているくらい。
3時間以上にも及ぶタフな保護者会で疲れ果てましたが、
いやあ、子どものおかげで新しい世界を見ることができて楽しいです。
とりあえず
「体育2時間の後にお弁当をたくさん食べると
午後眠くなりやすい(=居眠りしやすい)」
という知見を得たので、体育→お弁当の後に
いかにも息子が寝そうな「言語文化」という科目がある木曜には、
軽めのお弁当にこっそりしようと思います。