ブリは照り焼き派ですか?
それとも塩焼き派?
うちで言うならば。
わたしは照り焼き派。
夫は塩焼き派。
そして、子どもはフライ派です。
フライは間違いなく美味しい!
けど、衣をつけて揚げるのはちょっと面倒ですよね。
実はわたし、まともにフライを作り出したのはここ数年のこと。
フライは家では作らない、と決めていたのですが、
いよいよ子どもが大きくなり、
「フライが食べたい!」
というニーズが高まってきてからです。
いざ作ると、揚げたての手作りフライはやっぱり美味しいんです。
「料理が苦手だから」
という理由で、あえてフライを忙しい日のメニューに選ぶ人が
わたしの友人にいます。
フライなら失敗しないし、家族が間違いなく喜ぶから、と。
ただ、そういう人もいるにはいますが、
多くの方にとっては、
はねた油でコンロを汚すのもいやだし、衣をつけるのも大変だし……
という料理なのではないでしょうか。
そう。
そもそも、フライ衣はひとりでつけるのは難しい作業です。
具材ひとつずつを、粉 → 卵 → パン粉 とつけていくと
あっという間に指先がフライみたいになってしまいます。
粉と卵を混ぜたり、卵を省略して水溶き小麦粉で代用したり、
とひと手間を省いたとしても、やはり
濡れた液をくぐらせて → 乾いたパン粉をつける、
という作業は残ります。
それを、極力ムダに手を洗わずに終わらせるには、
1)粉をつける、卵をつける、パン粉をつける
の工程ひとつずつを、まとめてやる。
つまり、すべてに卵をつけ、すべてにパン粉をつけ、とひとつずつ進め
濡れる作業と乾いた作業の工程を分ける。
2)あるいは、わたしがいつもとる方法、
右手で卵をつけ、左手でパン粉をつける。
つまり、濡れる作業と乾いた作業を、片手ずつに分ける。
ただこれだと、手にフライ衣がついたみたいにならずに進められるのですが
パン粉を片手のみでつけるのも、あまり効率がよくありません。
つまり、フライ衣をつける作業は、
理想的には
粉をつける人、卵をつける人、パン粉をつける人、と
人手がたくさんあるときにのみ、手早くできる作業だと言えます。
(子どもたちが小さかった頃のお手伝い風景。
ここでは娘が、右手で粉、左手で卵と左右で乾いた作業と濡れる作業を分けてます。)
だから、子どもにお手伝いをしてもらうには
とってもむいた料理だとも言えますね。
が、忙しい平日の料理に、子どもの手を借りて衣をつけて……
なんて、とてもやっていられないと思います。
もちろん、自分ひとりで衣をつけて……も気合が要ります。
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前置きがめちゃくちゃ長くなりましたが。
そんなときにおすすめなのが
「ブリのパン粉焼き」
さくっと作れて、フライのような満足感がある
パン粉焼きならば、忙しい平日のごはんにも作りやすいですよ、
という意味で、よくおすすめしているメニューなのです。
グラタン皿に並べて焼けば、
カンタンにカリカリさくさくのフライ風になります。
にんにくをほどよく使って香り付けをするので、魚のクセが気にならない。
子どもにも大人気のメニューです。
手軽にフライ風の魚を食べたいとき、
魚を洋風に食べたいときにおすすめです。
ブリのほかには、鮭、アジ、イワシなどなど
いろんな魚で同様に作れます。
ブリのパン粉焼き(4人分)
ブリ 4切れ
下味
塩 小さじ1/2
こしょう 少々
にんにく 1かけ
パン粉 1/2カップ
ミックスハーブ(あれば) 小さじ1/2
オリーブオイル 大さじ2〜3
パセリ(あれば) 少々
1 ブリの両面に塩こしょうをふり、耐熱皿に並べる。
2 にんにくのみじん切りを表面に散らし、ミックスハーブを混ぜたパン粉をかける。
3 オリーブオイルをまわしかけ、魚焼きグリルやトースター、オーブンなどで10〜15分焼く。途中焦げるようなら、アルミホイルをかぶせて焼く。
4 仕上げにパセリのみじん切りをちらす。
※ドライのミックスハーブがあると、ほんの一振りで本格的な風味づけができます。
南仏風のエルブ・ド・プロバンスや
イタリア風のイタリアンハーブミックスがおすすめです。
※フライパンで焼くことも可能です。
その場合、ブリに直接パン粉をつけると、
どうしても焼いているときに落ちやすいので、
塩こしょうしたブリに水溶き薄力粉(薄力粉大さじ3を同量の水で溶く)をつけてから、
にんにくとミックスハーブを混ぜたパン粉をつけるとよいでしょう。