2013年12月16日

【クリスマス】#5 ハーブローストチキン



今日からクリスマスディナーにぴったりのお料理をいくつか紹介します。
定番の丸鶏のローストチキンから
もっと簡単なムネ肉を使ったハニーチキン、
ローストビーフ、ポークを使った簡単料理、
つけあわせ、ピラフなどなどを順番にご紹介していきますね。


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ローストチキン (初出 「Disney Family Time」)

※ディズニーの日本サイト「Family Time」(現在はクローズ)で
アメリカ料理のコラムを持っていたころのものです。


wholechicken.jpg


クリスマスといえばアメリカでは一大行事。
とにかく日本の商業ベースなクリスマスとはひと味違う、一大家族イベントです。
家族みんなのクリスマスプレゼントをそろえ、
親類や遠方の友人にクリスマスカードを出す、という作業に追われるのが12月。
クリスマスの一週間前にはショッピングモールには駐車場に長蛇の列ができ、
郵便局のドライブスルーのポスト(があるのです!)には、
口からあふれるくらいにパンパンにクリスマスカードが投函されています。

アメリカのディズニーサイトのレシピコーナーを見ていても、
結局ギリギリになってどうしよう! 
というお母さんが多いのは万国共通なのだなあ、とちょっと安心。
「Quick」「Easy」というフレーズがよく出てきます。

というのにも理由があるのです。
アメリカではローストするもの、といえばローストターキー。七面鳥です。
11月末のサンクスギビングから、七面鳥は食卓の主役。
スーパーでも大きな大きな丸七面鳥がどーんと売られています。
が、問題は、それらはほとんどが冷凍だということ。
そしてあまりに大きいため(5キロ前後がノーマルサイズ)解凍に時間がかかります。
冷蔵庫に移して約3日。
前日や前々日くらいに準備を始めるのではとても間に合わないのです。
サンクスギビングやクリスマスの前日に買い物をしている人を見ると、
あの七面鳥、どうやって解凍するんだろう、と心配したものでした。

歴史的な理由で絶対に七面鳥、と決まっているサンクスギビングディナーに比べると、
クリスマスディナーには、ローストハム、ポークとチョイスはいっぱいあるし、
本や雑誌ではいろいろなメニューが紹介されています。
にも関わらず、クリスマス直前のスーパーで
カチンコチンのターキーをかごに入れているのを見ると、
特別なディナーにはターキー、と思いこんでいる人は多いようです。
そして結局、解凍にはもう間に合わない! と気づいたときのために
「Quick」で「Easy」なレシピがたくさんサイトには載っているんですね。


さて、日本では日本では七面鳥はあまり手に入らないので、やっぱりチキンで。
クリスマスシーズンには、スーパーでも一気に丸鶏が並びます。
チキンは鮮度が命。冷蔵品なら前日か当日に買うのがよいでしょう。
下準備も意外にシンプル。調理もオーブン任せで実はかんたん。
日本ではローストチキンは、
Quickには焼き上がらないものの、Easyな料理と呼んでよいのでは?
焼く時間さえ取れれば、簡単なのに見栄えのする料理です。


ハーブローストチキン


丸鶏 1羽
塩 大さじ1
こしょう 適量
オリーブオイル 大さじ2
白ワイン 大さじ3

バジル 2枝
タイム 5本
にんにく 1かけ
オリーブオイル 大さじ1


1. 鶏肉の表面に塩こしょうし、よくもみこむ。塩はやや強めに。お腹の中にも塩こしょうを忘れずに!  オリーブオイル、白ワインをまわしかけて1晩マリネする(このマリネは省略可) 

2.バジルとタイムはみじん切りにし、すりおろしたにんにく、オリーブオイルを混ぜ合わせる。

3.マリネした丸鶏のムネ肉部分を中心に、皮と身の間に2のペーストの1/2量を塗っていく。残りは表面にもみ込むようにする。

4.丸鶏の足を縛って天板にのせ、足の関節部分にタイム(分量外)をはさんで200℃のオーブンで60〜80分焼く。

※オーブンの火力が弱い場合には、オーブンに入れる前にフライパンで表面を焼くといい焼き色がついて美味しくできます。


morituke.jpg

肉類にフルーツを添えるのもアメリカっぽい。
ということで、今回はりんごのソテーのハーブ風味を添えました。

一緒に写っているチキンのベストパートナー、スタッフィングのレシピはこちら。
http://tauchishoko.seesaa.net/article/383142061.html

りんごソテー

りんご 1個
バター 大さじ2
砂糖 大さじ1
タイムかマジョラム 好みで


1.りんごはくし形に切る。

2. フライパンにバターを溶かしてりんごをソテーし、柔らかくなったら砂糖を加えて焦がすようにしてりんごをからめる。ハーブの葉をからめてできあがり。




丸鶏だと多すぎる、
1時間以上も焼く時間はない、
という方のための、ムネ肉をフライパンで焼くレシピはこちら。


鶏ムネ肉のハニーマリネ


ハニーチキン.jpg

鶏ムネ肉 2枚
はちみつ 大さじ2
オリーブオイル 大さじ2
白ワイン 大さじ3
塩 小さじ1/2
こしょう 適量
にんにく 1かけ


1. にんにくはすりおろし、鶏肉に材料をすべてすりこみ、2〜3時間から1晩マリネする。

2. フライパンにオリーブオイルを熱し、1を皮目から入れて焼き色がつくまで焼く。

3. 裏返して2〜3分焼いたら耐熱容器に移して1の漬け汁もかけ、200℃のオーブンで10分ほど焼いて中まで火を通す。切り分けて盛りつける。

※フライパンだけで仕上げてもOK。フタをして弱火でじっくり火を通して。



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2013年12月15日

【クリスマス】#4 シュトーレン


#1 ドライフルーツ漬け
http://tauchishoko.seesaa.net/article/382505725.html


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シュトーレン (初出 『午後3時のご褒美スイーツ』)


今日はシュトーレンをご紹介します。
本当は3日目くらいからが美味しいのですが、2日めだって大丈夫。
うちの子たちは焼いた瞬間から大喜びで食べてます。


材料が煩雑に見えますが、複雑な風味のために必要なスパイス類があるだけで
工程自体は、ふつうのパンづくりと同じ。
ホームベーカリーがあれば、生地作りもあっという間です。


もし時間があれば、ぜひ手ごねで挑戦してみて下さいね。
粉をじっくりゆっくりこねる手触りの気持ちよさは格別です。
こねる瞬間は無になれるのも、ちょっとしたヒーリング。
音楽でもかけながら、のんびりこねれば本当にリラックスできますよ!


シュトーレン (20p長さ 2本分)


schutolen.jpg



強力粉 250g
塩 5g
砂糖 40g
シナモン 小さじ1
ナツメグ 小さじ1/2
クローブ 小さじ1/2
無塩バター 70g
卵1個 
ぬるま湯 (卵と合わせて100ccにする)
牛乳 50cc
ドライイースト(できれば耐糖性のもの) 大さじ2
ドライフルーツ漬け 1カップ半
くるみ 100g
スライスアーモンド 50g
【仕上げ】
無塩バター(溶かしておく) 50g
粉砂糖 適量


1. バターと卵は室温に戻しておく。くるみは150℃のオーブンで7分ほど空焼きし、あらく刻む。
2. 大きなボウルに無塩バター以外の材料をすべて入れ、よくこねる(イーストは砂糖の近くに、塩はその対角線上のいちばん遠いところに入れること)。5分ほどこねて全体がまざったらバターを少しずつ入れ、つぶすようにしながらさらにこねる。
3. 10〜15分ほどこねて、生地の表面がつるんとしてきたら漬けこみフルーツ、ナッツ類も混ぜ込む。生地をまとめ、ボウルにラップをかけて温かいところで50〜60分、倍くらいの大きさになるまで発酵させる。
4. 生地を2等分し、丸め直して10分ほど置く。乾燥しないようにぬれふきんをかけること。
5. 生地を手で広げ、二つ折りにする。上に重なる部分が少し短くなるようにする。ふたたび温かいところで40分ほど二次発酵させる。
6. 180℃に温めたオーブンで30〜35分焼く。オーブンから出したらすぐに、溶かしバターをハケでたっぷりと塗り、表面に粉砂糖をふる。再度バターを塗り、粉砂糖をふってあら熱をとる。


※食べる前に、もういちど粉砂糖をふるときれいです。


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2013年12月14日

【クリスマス】#3 ジンジャーブレッド


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クリスマスのジンジャーブレッド (初出 「Disney Family Time」)


もうひとつ、クリスマスに向けて作るのが、ジンジャーブレッド。
アイシングでデコレーションして、ツリーに飾ります。

ツリー.jpg
 

おうちオリジナルの飾りが作れて、クリスマスには食べることもできる。
子どもと一緒に作るには最高の遊びですよ!
長く保存して飾ることを重視して作るので、バターは少なめでかための仕上がり。
近頃の贅沢なクッキーに比べると、やや物足りない感じですが、
しょうがの香りのきいたかわいいジンジャーマンは
アメリカのクリスマスの味なのです。
生しょうがを使うときには、しぼり汁小さじ1を砂糖と一緒に煮ます。



ジンジャーブレッド (10cm大のジンジャーマン約20個分)

ジンジャーブレッド.jpg

黒砂糖 200g
メープルシロップ 1/2カップ
塩 ひとつまみ
バター 120g
牛乳 1カップ
薄力粉 500g
ベーキングパウダー 小さじ2
ジンジャーパウダー 小さじ1
シナモン 小さじ1
ナツメグ 小さじ1/2

1. 小鍋にメープルシロップ、黒砂糖、塩、バター、しょうがのしぼり汁を入れて弱火にかけ、砂糖が溶けたら火を止める。粗熱がとれたら牛乳を加える。
2. 薄力粉にベーキングパウダーとスパイス類を合わせて大きなボウルにふるい入れる。1を少しずつ加えながら泡だて器か木べらでよく混ぜ合わせる。まとまったら生地を2つにわけてラップに平らにして包み、一晩冷やす。
3. オーブンを170℃に余熱する。打ち粉をふった台の上で冷やした生地を3mm厚くらいに伸ばして型抜きする。上部に飾りつけ用の穴を開けておく(ふくらんでふさがるので、直径3mm以上に)。15分ほど焼いて網の上で冷ます。
4. クッキーが冷めたら、アイシングで飾ってできあがり。

※メープルシロップはモラセス(糖蜜)の代わりに使っています。入手できる場合にはぜひモラセスで試してみてくださいね。黒砂糖がない場合にはきび糖や三温糖でも。


アイシング

卵白 1個分
粉砂糖 1〜2カップ
レモン汁 小さじ1/2
好みで食用色粉(赤、青、緑、黄など) 適量

1. 卵白とレモン汁を混ぜ、粉砂糖を混ぜていく。まず1カップを混ぜ、かたさを見ながら少しずつ足していく。スプーンですくってぽったり落ちるくらいのかたさに。
2. 好みで色をつけ、クッキーにデコレーションしていく。楊枝を使うと簡単。文字などを書きたいときには、ベーキングシートなどでしぼり袋を作って。



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2013年12月13日

【クリスマス】#2 フルーツケーキ


#1 ドライフルーツ漬け
http://tauchishoko.seesaa.net/article/382505725.html

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クリスマスのフルーツケーキ(初出 「Disney Family Time」)


洋酒漬けにしたドライフルーツ漬けが完成したら、
ナッツもいっぱい入れてフルーツケーキにします。
親戚から送られるケーキは、空き缶に入れて焼いてあることが多いとか。
送られてきた荷物の中の缶を開けると手作りのフルーツケーキ。
バターとブランデーの香りがふわっと漂うのだろうな。
想像しただけでワクワクします。
残念ながら、空き缶入りフルーツケーキの実物は見たことがないのですが、
こんなふうなのかな、と想像しながら焼いています。

フルーツケーキ.jpg


表面にブランデーをしみこませ、ラップとアルミホイルで包めば
年を越して春前くらいまで大丈夫。
たくさん焼いて、じっくり熟成させて食べるのも楽しい。
子ども向けにはメープルシロップをしみこませても。
アルコールよりは日持ちは劣るかもしれませんが、
それでも1カ月くらいは大丈夫なはずです。



フルーツケーキ (18cm長さのパウンド型2本分)


fruitcake.jpg


バター 200g
きび糖 130g
卵 3個
ドライフルーツ漬け 1カップ強
オレンジピール 1/4カップ(1枚半くらい)
くるみ 30g
アーモンド 30g
薄力粉 200g
ベーキングパウダー 小さじ1
シナモン 小さじ1/2
ナツメグ 小さじ1/4
ブランデー(好みで) 大さじ2〜3

1. バターと卵は室温に戻しておく。くるみとアーモンドは150℃のオーブンで7分ほど空焼きし、あらく刻む。薄力粉とベーキングパウダー、シナモン、ナツメグは合わせてふるっておく。オレンジピールはあらく刻み、ドライフルーツと一緒に薄力粉に入れてざっと混ぜておく(そうするとフルーツが全体によく混ざり、焼き上がりもきれいにできます)。
2. ボウルにバターを入れ、白っぽくなるまで泡だて器ですり混ぜる。きび糖を2〜3回に分けて加えながらさらにふわっとなるまで混ぜる。
3. ときほぐした卵を2に3〜4回に分けて加えてさらによく混ぜる。途中で分離するようなら、湯せんで温めながら混ぜるとうまくいく(卵に火が通りすぎないように気をつけて!)。
4. フルーツを混ぜた薄力粉、くるみとアーモンドを加え、ヘラでざっくりと混ぜ合わせる。紙を敷いた型に流し込み、160℃のオーブンで50〜60分じっくり焼く。中央部分に竹串をさして生地がついてこなければ焼きあがり。粗熱がとれたら、表面にブランデーをしみこませてラップとアルミホイルできっちり包み、できれば1カ月くらい熟成させる。


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2013年12月12日

【クリスマス】#1 フルーツ漬けを作ろう



12月も10日を過ぎると、いよいよ年末気分。
クリスマスまであと2週間になりました。

というわけで、唐突に。

クリスマスへのカウントダウン企画

をスタートします!
過去に撮ったクリスマスのお料理やお菓子、
まとめて見たい! というリクエストがあったので、
新ブログになったのを機にまとめてみることにしました。


第一回は。

ドライフルーツ漬け

フルーツケーキやシュトーレンの素になるもの。
いまからでも、ギリギリですが間に合います♪

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クリスマスのフルーツ漬け(初出「Disney Family Time」)


いよいよ年末ですね。クリスマスです!


さて、わたしがずっと憧れているのが、
11月からクリスマスケーキを焼きためて、家族や友人に送るというもの。
伝統的なヨーロッパ式のクリスマスの祝い方です。

イギリスのクリスマスプディングや、ドイツのシュトーレンなどなど
ヨーロッパ風のクリスマスケーキはドライフルーツをいっぱい入れた
日持ちのするケーキが主流なようです。
ゆっくり準備をして早めに焼き、
じっくり熟成を待ってクリスマスに食べる。
もしくはクリスマスへのカウントダウンとして食べる。
地に足のついたスローライフという感じです。

ものがふんだんには揃わなかった時代。
それでもキリストの誕生日であるクリスマスは真摯に祝いたい。
そのために、一年をかけて材料を準備していったのだろうと思います。
春の収穫のベリー類をドライに、夏の収穫のアプリコットを砂糖煮に。
そして秋の収穫のナッツが加わります。
四季を通して少しずつ少しずつ準備したドライフルーツやナッツを
ぎっしり詰め込み、まさに「とっておき」の詰まったケーキを焼く。
クリスマスを敬い、大切にする姿勢に感動します。

こうした歴史を知ってから、クリームいっぱいの華美なケーキよりも
地味なフルーツケーキを、より贅沢に感じるようになりました。
いまの都会では、収穫物を少しずつためておくことはできないし、
ドライフルーツやナッツを買って作るしかできないけれど、
クリスマスに向けて材料の準備をして備える、という楽しさを味わいたいので、
ドライフルーツの洋酒漬けを作ることにしています。
ビンに詰まったドライフルーツを眺めながら、
昔の人々はどうやってフルーツを集めていたのかな、
と想像してみるのも楽しいのです。


ドライフルーツ漬け

ドライフルーツ.jpg


レーズン、ドライクランベリー、いちじく、アプリコット、チェリーなど
好みのドライフルーツ 各100g
ラム酒かブランデー 300mlくらい
 →お酒が苦手な方は、同量のはちみつで漬けてもOK

1. オイルコーティングされているドライフルーツは熱湯をかけて洗い、水気をよくふきとっておく。大きいものは適当な大きさに刻む。
2. ビンを煮沸するか高濃度アルコールで殺菌し、好みのドライフルーツを3〜5種類とりあわせて詰める。フルーツにかぶるくらいのラム酒かブランデーを注ぎ、少なくとも1週間ほど漬けてから使う。

※ラム酒のライトタイプを使うと、フルーツの色を比較的きれいに保つことができます。ちなみに写真ではブランデーを使っています。



posted by しょうこ at 00:00| Comment(0) | __|- クリスマス | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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