クリスマスカウントダウン企画#7は、
ローストチキンには欠かせない、けれど、日本人にはあまり縁のないスタッフィング。
トラッドなレシピと、カキを使ったユニークなレシピをふたつご紹介します。
いちどは食べてみたい味なのです。
チキンと合わせて、ぜひどうぞ。
http://tauchishoko.seesaa.net/article/382675749.html*********************************
スタッフィング
&オイスタードレッシング (初出 Disney Family Time)
アメリカのローストチキン、ターキーには欠かせないスタッフィングがあれば
かなりアメリカンなクリスマスになります。
スタッフィングはドレッシングとも呼ばれ、ローストチキンには欠かせないもの。
角切りにしたパンに、玉ねぎ、セロリ、にんじんなどの香味野菜とハーブ、
それに好みでソーセージやベーコンなどの肉類、ドライフルーツやナッツを足していき
最後に卵をからめる、というのが基本形です。
最近では肉類や卵を省いたレシピも好まれるよう。
丸鶏のお腹にstuffして(詰めて)焼くからstuffing(スタッフィング)なのですが、
ハーブをきかせたスタッフィングには、
鶏の形をふっくらと整える、内側から風味をつける、
とふたつの意味があるようです。
が、今回のレシピもそうですが、お腹に詰めずに別の器で焼くこともよくあるのです。
別に焼くとdressing(ドレッシング)と呼ばれますが、いずれにせよ、
別に焼いてまでも添えて食べたい、という食べものだということがよくわかります。
それほど、アメリカのチキン/七面鳥には欠かせないスタッフィング。
ぜひ、いちど試してみてくださいね。
このレシピでは卵を省いていますが、リッチに作ってみたいわ、という方はぜひ卵入りで。
ソーセージスタッフィング食パン、またはフランスパン 200g(食パンなら半斤程度)
ハーブ入りソーセージ 150g
無塩バター 大さじ2
玉ねぎ 1個
セロリ 1本
にんじん 1本
ベイリーフ 1枚
マッシュルーム 1パック
生ハーブ 1/2カップ (パセリ、セージ、ローズマリー、タイムなど)
松の実 1/2カップ(好みで)
チキンスープ 1/2〜1カップ
塩、こしょう 適量
1. 野菜、ハーブ、ソーセージはすべて刻む。パンは1.5cm角に切り、数時間乾かすか160℃のオーブンで10分ほど焼いて大きなボールに入れておく。松の実を入れる場合には、フライパンで炒る。
2. 大きなフライパンを中火にかけてバターを溶かし、玉ねぎ、セロリ、にんじん、ベイリーフを混ぜながらよく炒める。マッシュルームとソーセージを加え、3〜4分炒めて火からおろす。
3. 1のパンに3、生ハーブ、炒った松の実を混ぜ、チキンスープを1/4カップずつ混ぜ合わせる。パンがしっとりする程度の量で十分。味をみて塩こしょうをし、鶏に詰めて焼く。残った分はグラタン皿などに入れて180℃のオーブンで、はじめはアルミホイルでフタをして20分ほど焼き、ホイルをはずしてからさらに10〜15分焼く。
オイスター・ドレッシングオイスタードレッシングというのは、カキを入れたスタッフィングのことです。
去年のクリスマスのときにもソーセージスタッフィングを作りましたが
それのカキ入り版。
特にサンクスギビングには、よく登場するスタッフィングです。
スタッフィング(Stuffing)とドレッシング(Dressing)の呼び分け方は
諸説ありますが、今回は、鶏には詰めずにオーブンで焼くので、
ドレッシングと呼びます。
アメリカで、カキはかなりポピュラーな食材。
「カキはRのつく月に食べろ」
(Oysters are only in season in the R months.)
というくらいで、9月(September)から3月(March)までの半年間、
生ガキやグラタン、スープ、フライなどなどに使われるのです。
西海岸でも東海岸でも採れるので、カキの種類もそれはそれはたくさん!
店先で生ガキをむいて食べさせてくれるオイスターバーなどに行くと、
迷ってしまうような大小さまざまの種類のカキが並びます。
意外かも知れませんが、カキはアメリカの海の豊かな収穫の象徴なのです。
海のミルクというほど栄養もたっぷり。まさに豊穣なイメージです。
フランスパン 1/2本
玉ねぎ 中1/2個
セロリ 1本
バター 大さじ2
カキ 200g
白ワイン 50cc
チキンスープ 100cc
イタリアンパセリ 大さじ2
タイム 大さじ1
ナツメグ 小さじ1/4
塩 小さじ1/2
こしょう 適量
1. フランスパンは1cm強の角切りにし、150℃のオーブンで15分ほど焼く。フライパンで乾煎りしても。大きめのボウルに出して冷ましておく。
2. 玉ねぎは1cm角に、セロリは薄切りにし、バターを溶かしたフライパンで柔らかくなるまで炒める。カキの汁(あれば)、白ワイン、チキンスープを入れて5分ほど煮る。
3. ハーブ、スパイス類を入れて塩こしょうで味をととのえたらひと煮立ちさせる。
4. 1のフランスパンの上にカキを出し、3をかけてざっくり混ぜて味がなじむまで10分ほど置く。オーブンを180℃に熱しておく。
5. オーブンに入れ、初めはアルミホイルをかけて15分ほど焼き、アルミホイルをはずしてさらに15分ほど焼いてできあがり。