先日、平日の朝にあった話です。
寝坊した息子を仕方なく小学校まで自転車で送り、
わたし自身も寝不足でしゃきっとしないまま、
栄養剤でも買おうとコンビニに寄ってふらふらしていたら。
顔見知りの1年生男子2人が駆け込んで来て、
仮面ライダーとかの食玩コーナーをニコニコ眺めてる。
時計を見ると、8時半直前。すでに遅刻。
もう間に合わないと開き直ったのか、
うちの息子みたいに「仮面ライダー鎧武」のロックシード新シリーズが入荷していないか
どうしても見たかったのかわからないけれど、店員さんも見てみないふりをしているので
「もう学校の時間でしょ〜」
と声をかけ、お店の出口まで二人を連れて行って送り出しました。
通学路にコンビニがある都会はあかんなあ、というべきか、
やっぱり男子はアホやなあ、というべきか、
コンビニ店員にも小学生には声がけするようお願いしないと、というべきか。
二人いた店員さんのうち、一人は見ないふり、
一人は食玩コーナーの真ん前のレジで接客していたのに
「まったく子どもに気づかなかった」
というのだから、その視野の狭さには驚くばかりですが、
若い店員さんに「地域で子どもを育てる」意識を持て、というのも難しいだろうし、
うっかり通学ルートが違えば
うちの息子も一緒にコンビニに入ったであろうことは100%間違いないので、
やっぱり男子はアホやなあ、というべきなのか。
それにしても、少しショックだったのは、
お店なら人目があるから何かあっても安心、というのは幻想だったのだなあ、ということ。
店員さんがいても見ていないのだから、
見守り機能としてはまったく期待できないということですよね。
やっぱり、個人商店の見守り機能というのは大きかったんですね〜。
大型店舗が増え、個人商店がどんどんつぶれていくことの弊害は
こうした子育ての小さな事件にも影響があるのだなあ、とあらためて気づかされました。
地元のごみ拾い活動に参加したことがあるのですが、
店の脇の隙間などに、ゴミが多く落ちているのは、
決まってコンビニや大型チェーンのドラッグストア。
お店の中や真ん前まではキレイにしても、その脇にまでは目が届かない。
バイトの店員さんたちに、店のまわりも見ろ、地元の子どもたちも見ろ、と言っても
ムリなことなのだろうなあ、ということは想像できます。
うちの近所は、比較的に商店街がきちんと残っている地域なのですが
それでも朝の8時過ぎに寄り道できる場所となると
コンビニか24時間営業のスーパーしかないわけで。
難しいことかも知れないけれど、
「寄り道している子がいたら声をかけて下さい」
というお店への申し入れはしてもよいのかも。
やっぱり地域全体で子どもを見守る、という体制は必要だよなあ、
ということの意味を実感させられました。
うちのまわりは、商店街のなかに学校があるような地域なので、
子どもと商店との距離は、普通の住宅地に比べても格段に近い。
そもそも「寄り道はぜったいにしない」という教育も必要ですよね。
電車に乗って通う私立小学校などでは、
「行き帰りに寄り道をしないこと」
というルールは、1〜2年生の間に叩き込まれるそうです。
学童母としての反省は、
帰り道に買い物をするのは当たり前になってしまっているので、
結果的に子どもたちは、
学校帰りに買い物をすることを「寄り道」とは認識していないかも、ということ。
ママがいるとき、いないときの区別はしているとは思うけれど
あらためて
「子どもだけのときにお店に寄っちゃいけないよ」
と話さないと。
いろいろ、考えさせられ、反省させられた出来事でした。