2021年01月09日

かんたん時短ピビンバと、ていねいビビンバ、作るならどっち?



昨日は今年ひとつめの撮影仕事。

そこから持ち帰った、細かい野菜がいろいろとありまして。


それら、少しずつの野菜。
そして、お正月から残っている、かぶの千枚漬け。

みんなのっけて、今日のランチはピビンパに。
野菜がたくさん美味しく食べられるから、
わが家の定番料理です。


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残った野菜をてきとうにのせて、
味つきの肉と一緒に混ぜ合わせるだけで、
野菜がたくさん美味しく食べられるピビンバ。

本格的な味からは遠いのかも知れませんが、
いろんな野菜をたくさん食べられる混ぜごはんとして
2020年のわが家的韓流ブームがやってくるだいぶ前からよく作っています。

野菜はゆでっぱなしでのせても美味しいですが、
できれば、野菜や肉には、ひとつひとつ味をつけて。
ひとつずつでも美味しいおかずとごはんを
がーっと混ぜて一体にすることで、美味しさが乗算的に膨らみます。


今日の場合には・・・

★かぶの千枚漬け(かぶの甘酢漬け)
→ 食べやすい大きさに切る。
本来はピビンバに入る具ではないですが、酢が加わると味にメリハリがつきます。

★もやし
→ ゆでて、ごま油+塩+粉唐辛子+すりごま

★残りものにんじん 1/2本
→ スライサーで千切りにし、ごま油と塩で炒める。

★ゆでブロッコリー
→ ごま油と塩で和える。すりごまをプラス。
→先日ご紹介した「カリフラワーのペペロンチーノ」のブロッコリー版のような味。
http://tauchishoko.seesaa.net/article/479198758.html
ブロッコリー(カリフラワー)はフライパンで焼いた方が味が濃くなりますが
ゆでたものにごま油+塩(好みでにんにく)としても、美味しいのです。





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好みで目玉焼きをのせて。

小さい頃から、ピビンバ風混ぜごはんを食べ続けてきたわが家の子どもたち、
今では、これにコチュジャンとキムチをドカのせして
真っ赤にして食べています。



すっかり長話になってしまっていますが、
ピビンバの話のついでにもうふたつ。


【ついでのピビンバ話 その1】

フライパンで作る石焼きピビンバ風もおすすめ。
しかも、野菜数種類をいっぺんにゆでてナムルにする
時短のピビンバ風です。
野菜は3色を揃えるのがポイント。

赤……にんじん、パプリカなど

白……もやし、玉ねぎ、皮をむいたなすなど

緑……小松菜、ほうれん草、ピーマンなど

3色を揃えれば彩りもきれいで
混ぜて一度にゆでてしまっても、サマになります。


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ごま油をしいたフライパンにごはんを広げ、その上に具を。
そのままフライパンを火にかけ、パチパチと音がしてくるまで
ごはんが少し焦げるくらいまでしっかり焼いてから全体を混ぜると
石焼きピビンバ風のできあがり。



反対に手がかけられるときに本気で作るなら、こんな感じ。

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たくさんの野菜をそれぞれナムルにして。
手をかけただけの美味しさがあります。




【ついでのピビンバ話 その2】

今日は牛コマを焼肉のタレで炒めてますが、
わが家でよくやるのは豚みそのせ。
作りおきの豚みそがあれば、さらに手軽にピビンバ風まぜごはんが作れます。
(すぐ上の写真のピビンバには、豚みそをのせています。)

ほんの少しの肉が入ることで、野菜がぐんと食べやすくなり
幼い頃から子どもたちもよく食べてくれました。


一冊めの本『働くおうちの親子ごはん』でも紹介している
わが家のソウルフードとも言える基本の作りおき。
水を加えれば麻婆豆腐風にも仕上げられ、
炒めものに、混ぜごはんに、スープの味つけにも。

ぜひお試しください。


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基本の豚みそ

豚ひき肉  300g

酒    大さじ2
みりん  大さじ2
水    100ml(1/2カップ)
醤油   大さじ1/2
味噌   大さじ2

ねぎ   10cm分みじん切り
しょうが 1かけ みじん切り

ごま油  小さじ1

1  フライパンにごま油を熱し、ねぎをしょうがを炒める。
2 豚ひき肉を加え、ぽろぽろになるまで炒める。
3 酒、みりんを入れて煮立たせたあと、水、醤油、味噌を加え、さらに2〜3分煮てできあがり。




******



昨日は、緊急事態宣言発令翌日。
とりあえず撮影がひとつ無事に終わり、ほっとしています。


2020年初夏の自粛期間中には、料理の撮影はいくつも中止になりました。

料理教室や講座に関しては、
小さい規模の毎月やっていたものは、
会場の意向で、2021年10月までは休止が決定。
講座は、大きな企業さんからお受けしているものは
動画を作成したり、スタジオからzoom配信したりと
多くの方のご協力を得て、形を変えてお届けすることができました。


そこに今回の緊急事態宣言。

料理の撮影については、会場によっては
「利用お断り」も出始めてはいます。


たとえば、週明けの撮影。
お借りする予定だった場所が急きょ利用NGとなり
「場所をかえる」「撮影自体をやめる」と二転三転した結果、
なんとか別の場所を借りてできることになりました。

コロナ禍以降、自宅での撮影はしていないのですが
代わりに撮影場所に使わせてもらっていたスタジオも
宣言を受けて、いちど使用許可が保留になったりもしました。
(わたし達の感染対策をご説明して、結果的にはOKをいただけましたが……)


とはいえ、昨年の混乱に比べると、
ルールや対応策などが出来上がっているところも多いせいか
わたしの仕事している界隈に関しては、
いまのところはそれほどの大きな混乱はないように思います。


が、昨日の仕事の途中に乗った個人タクシーの運転手さんは

「今回の緊急事態宣言はタクシーは対象外だから、
 補償金も出ないし、宣言でお客さんが減っても毎日走り続けるしかない」

さらには、

「補償するから休めと言われればいっそラクなんだけどね。ははは。
 2020年収入は前年の5〜6割ですかね」

明るく話していたけれど、数字だけ聞くとかなり深刻。
今回の緊急事態宣言で名前を挙げられていない業種の人たちも
こうして打撃を受けているんだな、と実感します。

昨年の持続過給付金100万は受け取った、とお話されていましたが
今年も年明けからこの調子で、
また以前の5割の収入が続いて行った場合にはどうなってしまうのか。

「今回の宣言は、なんだか行き当たりばったりな感じがするよね」

とも。

行き当たりばったりの宣言で、すでに昨年から収入が半減している人が
さらに苦しい思いをすることになるのか。
しかも政策で受け皿はない。
年明けから暗澹たる気持ちになりました。

もちろん、わたしも人ごとではありません。


宣言そのものには異論はありません。
物理的にすべての人が2週間動かなければウイルスは死滅する。
でも全員が動かないことはありえないから、
最低限の人だけが動くように、とすること自体は間違っていないと思います。


でも、だからこそ、
ごはんさえも食べられず、学校もやめなくてはならない、となり始めている
本当に困った人たちをすくいとってほしいし、
個別に調べていくだけの人手が足りず行き渡らないなら、せめて
また一律の給付金を出すのか。
もっとみんなが少しでも安心して日々を暮らしていけるよう
救っていける社会や政治であって欲しい。


健康だし、まだコロナにはかかっていないから。
みんなも大変なのにがまんしているから。

神戸の震災を経てきたわたしには、その気持ちはよくわかります。
みんなも大変だから、とがまんし、譲り合ってきたことで
復興をとげてきた面はあります。
おそらく、東日本大震災後もそうだったでしょう。

不満を言っちゃいけない、みんな大変なんだから、

その精神は美徳ではあるけれど、
自分ががまんできても、もうがまんできない状況の人もいるかもしれない
その視点も持たなくてはいけないなと、あらためて感じています。




posted by しょうこ at 00:00| Comment(0) | __|- 食のはなし | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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