ハバネロ、やっと実がつきました!

それにしても、唐辛子の赤ってなんて綺麗なんでしょう。
種類によって、時期によって、いろいろなグラデーションがあって、
どれだけ見つめても見飽きないくらい。
美しいなといつも思います。

ひとつめは早速、鳥に食べられてしまったけど、
きっと美味しかったんだな〜と温かい気持ちで眺めてます。
唐辛子は数年前に『トウガラシの叫び』という本の翻訳をして以来、
毎年いろんな種類を植えていますが、ここまでしっかり食べられたのは初めて。
このハバネロ、肉厚で美味しそうだもんね。
わかるよ、鳥の気持ち。

【唐辛子の豆知識】
ところで。
唐辛子ってなぜ辛くなったか、ご存知ですか?
鳥に種を運んでもらうためなのだそうです。
[出典 『トウガラシの叫び』]
ほとんどの動物がカプサイシンの辛味を敬遠するなか、
鳥類はカプサイシンの辛味をまったく認知しないのだとか。
鳥は辛くても平気で食べる。しかも赤い実が好き。
→ 種は体内では消化しないので、フンと一緒に体外に出る
→ 鳥類は行動範囲が広いため、広範囲に種を広げることができる
という仕組みだそうです。
真っ赤に熟した実で鳥を誘って食べさせておいて、
広い範囲に種を運ばせる。
唐辛子の赤が、何だかコケティッシュで魅惑的な色に見えてきます。
そうやって遠くに運ばれるためか、
意外な場所にポツンと生えてくることがあるらしく、
その土地に合わせて勝手に進化した、名もない新種の唐辛子も多いそうです。
メキシコや南米など唐辛子が多く栽培される地域では
そうして自生している唐辛子も多く見られるのだとか。
そんな唐辛子をわたしも見つけてみたい!
雑草が多く生えているところでキョロキョロするのですが、
日本ではなかなか見つけることができず、残念です。