2013年04月02日

ごあいさつ


田内しょうこと申します。
料理研究家・ライターとして活動しています。


毎日ギリギリのお迎えをし、夫と半日ずつ休み、
綱渡りでこなしていた出版社での社員生活、編集者生活を経て、
『働くおうちの親子ごはん』を出版したとき、
「はじめのことば」として書いたことがあります。

「子どもにきちんと食べさせられていないのでは、と思うことが
本当に毎日ストレスになっていました。

子どもには、落ち着いて楽しくごはんを食べてもらいたい。
なにより、おうちのごはんって美味しいね、と思ってもらいたい。
そうは思っていても、毎日は慌ただしいばかりなのです。

(中略)

週末にはゆっくり下ごしらえ。
余裕のあるときに、まとめづくりをして、
平日には、季節の野菜と組み合わせて食べる。
そのリズムができたことで、
平日の慌ただしさから罪悪感がほんの少し消えたのです」


出版後、この部分に共感のお声をたくさんいただきました。
あれから7年。
2013年、2014年と近年になって、
働くママの声はさらに大きくなってきた、と実感しています。


ワーキングマザーには、専業のお母さんに比べて時間を使えていない、
という後ろめたさがどうしてもつきまといます。
仕事なんて辞めてしまったほうが子どものためにはよいのでは、と思ったことは
わたしにもあります。それも何度も。
それでもなんとか続けてこられたのは、家族の協力はもちろんのこと
ごはんはそれなりに食べさせられている、という自信からくるものだと思っています。

それは料理が得意だから、ということではなくて
主婦として母として経験値が上がったこと。
そしてやっぱり、常に冷蔵庫にお助け材料が入っていること。
ほんの少しの手間で、格段に生活はスムーズになると知った安心感ともいえるかもしれません。


出版後、上の子どもを幼稚園の預かり組に入れていたこともあり、
幼稚園のお母さんたちとも知り合う機会もできました。

そこでわかったこと。
仕事を持とうと持つまいと、やっぱりお母さんは忙しいのです。

仕事をしていれば気づかないふりをできた、
手洗いの洗濯ものに、棚のすみのほこり。
家にいれば、やらないわけにはいきません。
ワーキングマザーは後ろめたさ半分とはいえ、
自分だけの時間を日に数時間持てるのに比べ、専業のお母さんたちは24時間子どもと一緒。
「ママ、来て〜」「ママ、見て〜」
と絶え間なく呼ぶ子どものリクエストに応えながらの家事やごはんの支度は
ワーキングマザーよりも時間があってラクね、なんてとても言えません。

就労はしていなくても、おうちでのママの役目は大変なお仕事。
そういう意味では、「働くおうちの・・・」という言葉で
ママが就労している家庭に制限するつもりはまったくありません。

子どもを持つとみな一様に
「もっといい社会にしていきたい」
と言うようになります。
そして、そのためにも子どもの育つ器である「おうち」がとても大切なのだ、とも。
子どものため、家族のため、そして自分のために
「おうち」を作り、楽しく生きていきたい。
そう思っているすべてのママ、そしてパパのために役立つ情報を
少しずつ発信していければ、と思い活動しています。

このブログにたどり着いて下さった方とのご縁もますます繋がり、
輪をもっと大きくしていけることを切に願っています。

今後ともどうぞよろしくお願いいたします!


田内しょうこ


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