先日6月11日に、青山スパイラルホールで
トークイベント
「女性のためのリベラルアーツ講座」第3回
が開かれました。
「シュフ芸人」の肩書きで、
男性が家事育児に参加することの必要性を
芸人さんらしく、面白く気さくに話して下さる中村シュフさんと、
日頃、日経BPのエコマムさんのサイト「ジミ弁でいこう」でも
本当にお世話になっている、エコマム編集長の村上富美さんとご一緒させていただきました。
こちらに、当日の話をぎゅーっとコンパクトにまとめた
レポートが上がっていますので、ぜひぜひご覧くださいね。
http://mamapro.jp/news.php/liberalarts/2717
わたしが育休をとった12年前とは、すっかり様子が変わって来たなあ、
とこの数年、若いママと接することが増えて感じています。
育休をとって復帰することも当たり前になり、
育休明けの人のための部署がある会社もあったりするようです。
その反面、いまの若いお母さんは大変だなあ、とも思います。
「仕事が好きだから育休をとる」
という大前提があった10年前と違い、
これからは労働人口がどんどん減って行くことが見えていて
「2020年までに女性の管理職を30%に」
という目標を政府がかかげ、みんな頑張ろう、というアゲアゲの気風があるように思います。
アゲアゲといえば聞こえはいいですが、
「子どもが小さいうちは子どもとのんびり過ごしたい」
という層がマイノリティになっていくのではないか、という
社会からのプレッシャーすら感じたりします。
もちろん
「子どもできても退職しないの?」
という意識のおじさんがたくさんいる会社もまだまだあります。
ですが、社会全体はそうではない、ということは、たぶんみんながわかっている。
トークイベントの中で、日経BPの村上さんが話していらした
「若い社員の中には、育休をとる男性も出てきた。
会社のおじさんたちは仕事柄、社会の変容は理解しなくては、という意識が強いので
『ああ、いまはもう男も育休とる時代なのか』と受け止めている」
というお話がとても印象的でした。
「イクメンは出世しない」
ということを公言してしまう社長や漫画家はまだまだいるわけですが、
日経グループのような、日本の経済の先端をみている方たちだからこそ
社会の変容を理解してついていこうとする方向が
まさに風の吹いていく方向だろうと思うのです。
実際問題、
「2020年までに女性も輝く活躍する社会を」
と言えば聞こえはいいですが、
「主婦もみんな働いてくれないと人手が足りません」
と言われている、ということですからね。
だからこそ、誰が働く、誰が家事をする、という議論はナンセンスで
みんなで働く、できる人が家事をする、という
すべてをシェアする方向性になっていくのだろうな、
ということを、あらためて感じたトークイベントでした。