今日は祖母の誕生日。
88歳。米寿でした。
普段、ほとんど訪ねることもできていないのですが、
今日は母、うちの一家、妹と甥っ子でお祝いしてきました。

43歳で未亡人になり、45歳でおばあちゃんになり、
叔父を育てながら働き、その合間に書を勉強し、
50歳に退職した後は、書家として活動していた祖母。
慌ただしく働いていたころの祖母の思い出を、
ほんの少し、以前のブログでも書いてました。
http://oyako-gohan.seesaa.net/article/135850371.html
最近は車いす生活になり、
まったく書くことはできなくなってしまいましたが、
「立って書いていたころのよ」
と70歳くらいの頃に書いた作品が、今日は飾られていました。

このところ、調子が悪いことも多かったのですが、
孫やひ孫が揃ってくる、と聞いて、
孫たちにはプレゼントを買い
(しかも息子には妖怪ウォッチグッズ、娘にはシャーペンなど文房具、と非常に的確!)
得意の牛肉と生姜のしぐれ煮を、お土産に作ってくれていました。
張り切って成城石井で牛ロースを買って作ったものの
うっかり冷蔵庫に入れるときに手がすべって落としてしまい、
結局、マルエツで別の肉を買い直して作った、というしぐれ煮は
ダイソーで買ったタッパーに入り、ジップ袋に入ってもうセットされていました。

車いすで、体調が悪いことも多い祖母にとって、
ヘルパーさんに付き添ってもらったにせよ、
お肉やら、それを入れる容器やらは気軽に買いに行けるものではありません。
苦労して買いに行って煮て、ガラス容器に詰めても落として割れて、
結局また買いに行ってあらためて煮て、今度はタッパーに詰めて。
大変な思いをして準備してくれたに違いありません。
どうもありがとう。
食も細くなったのですが、
少しずついろんなものが食べられるように、
と近所の中華料理でにぎやかにお祝いしました。

米寿のお祝いには、みんなの写真をコラージュし、
メッセージを書いた色紙を作ったのですが、
うっかりそれの写真は撮り忘れ! お見せできなくてすみません。
わたしの本のこともずっと応援してくれていて、
7年前に『働くおうちの親子ごはん』が出てからは
何冊も買って、お弟子さんやお友だちに配ってくれているようです。
「新しい本もAmazonに電話して6冊買ったのよ」
と指差した先には、
『時短料理のきほん』ではなく『働くおうちの親子ごはん』の山が……。
最近、Amazonで親子ごはんのチャートが急に上がって驚いていたのは
どうも祖母が犯人だったようです(笑)
「もうね、この歳でぼけてないのは、知り合いでは私くらいよ!」
と本気で自慢しちゃう強烈なばあさんでも、
やっぱり、本2つ、どっちがどっちかわからなくなるくらいには歳を取っているのですが、
このまま95歳までも100歳までも頑張ってほしいと思います。