今週前半は、編集・ライター仕事で大阪出張でした。
え、大阪に仕事で行けるの!? と、もちろん、
前乗りで行かせていただきましたよ。宝塚大劇場!
来年の100周年に向けて、劇場まわりは工事バリバリ進行中。
9月に行ったときとは、またゲートの位置が変わっていました。
いまの演目は宙組『風と共に去りぬ』。
宝塚60周年の昭和49年に『ベルサイユのばら』が上演され、
その大ブームの直後に上演された宝塚歌劇の歴史的演目です。
http://kageki.hankyu.co.jp/revue/352/index.shtml
今回は役替わりのBバージョンを観たのですが、本当に面白かったです。
中学の頃に大好きだった小説「風と共に去りぬ」。
レット・バトラーとスカーレット、アシュレ、メラニーの
主役の4人しか見えていなかった中学生の頃と違い、
「北軍が攻めて来たぞ!」
とアトランタの街を逃げまどう群衆の一人一人の生活が気になるようになってきたところが
大人になったんだなあ、と自分でも思います。
ずっと以前、「三国志」を読んでいる、という話のときにも書いたような気がしますが。
http://oyako-gohan.seesaa.net/article/105273354.html
元々は40年近く前に初演された古い脚本演出で、
古くさいもの、と思い込んでいたのですが、
あらためていま観ると、決して古いだけではない、舞台の歴史と厚みを感じました。
脚本演出家の方は初演当時のままなのはもちろんのこと、
初演当時の主演、榛名由梨さんが指導にあたられているそうです。
古いのだけれど、宝塚の中でも際立って二次元的にスタイリッシュな宙組が演じることで
不思議な新しさも感じます。
ちょうど今回の仕事が
「数十年前の雑誌をひたすら見る」という資料探し作業だったことと重なり、
文化・伝統の引き継ぎと受け渡しの意義を、あらためて考えさせられました。
今回の出張はひたすら資料を探す、という地味な作業でしたが
関西に転勤している会社時代の同僚たちと会えたのは嬉しかった!
ごくごく普通に仕事の話をしたり、ちょっとしたうわさ話をしたり。
フリーになって5年目。
それなりに楽しく過ごしているけれど、そんな当たり前の会社生活は失ってしまったんだなあ、
ということをあらためて感じた出張でもありました。
泊めてもらった友人宅では、
だんなさんが作ってくれた朝ごはんに
娘ちゃんが「しょうこちゃんに♡」と買っておいてくれた
「ベツばらプリン」をごちそうになったりして。
出張で出かけてもしっかりちゃっかり宝塚気分で帰ってきたのでした!